4月14日、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は「①気候関連金融リスクの波及経路」、「②気候関連金融リスクの計測手法」を公表しました。①では気候変動リスクを、伝統的な信用、市場、流動性などのリスクカテゴリーに分類することが可能だとしています。②では気候変動リスクの計測において、期間が短期的であること、信用リスクに偏っていることなどを指摘し、より詳細でフォワードルッキングな手法が必要だとしています。気候変動に関するリスク量の計測は試行錯誤の段階ですが、BCBSによる本報告書は、計測の考え方の整理に有用な情報だと思われます。