金融庁が「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」を公表

金融庁は6月28日、「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題(令和元年6月)」を公表し、内部監査の高度化の方向性と金融庁の問題意識を示しました。

金融機関が「持続可能なビジネスモデルを構築することにより、業務の適切性や財務の健全性を確保し、金融システムの安定に寄与していくためには、内部監査を含めたガバナンスが有効に機能していることが重要」であり、「内部監査部門が経営目線を持ち企業価値を向上させるための実効的な内部監査態勢が確保されることが必要」としています。

また地域金融機関に対しては、内部監査の水準に大きな差が生じている現状に対し、経営陣の認識の強化、人材等の経営資源の戦略的な配置、リスクアセスメント結果の取締役会での議論など、経営陣による積極的な関与が不可欠だと強調されています。